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漢字をなかなか覚えられない 小学生の保護者にお応えします



チャレンジしてほしい漢字の勉強法に「例文をまるごと書き写す」方法があります。
漢字の書き取りで、最も身になる方法がこれなのです。
覚えようとしている漢字の「例文を丸ごと書き写す」のです。
特に漢字を何度もひたすら書いて練習しているけれど、なかなか覚えられないという人はぜひこの方法に取り組んでみてください。
例文まるごとなんて、最初は手間のように感じるでしょう。
しかし例文を漢字とセットで書き取ることで、その漢字がどんなシチュエーションで使われるのかも一気に覚えてしまうことの方が、漢字だけをひたすら書くよりも身になります。
「急がば回れ」です。


なぜ例文丸ごとの書き取りが、効果的なのでしょうか。
それは、漢字の「意味」を意識しながらの書き取り練習だからです。
漢字は「表意文字」という文字の仲間です。
ひとつひとつの文字が「意味」を表しています。
何を今さらとおっしゃるかもしれません。
それなら、アルファベットのABCを思い起こしてみてください。
こちらは「表音文字」という文字の仲間です。
アルファベットは音を表しているのみで、意味はありませんね。

たとえば「川」という文字。
3本の線を引いただけの漢字です。
しかし、それだけで「水が流れる地形」の意味を表しているのです。
これが「表意文字」です。
一方で「B」というアルファベットを一文字書いてみましょう。
「B」という一文字だけでは「音」を表すだけで「意味」は表せませんね。
これが「表音文字」です。

このように漢字の根幹は「意味」にあるのです。
漢字だけをひたすら書き取って「文字のかたち」や「読み(音)」のみを覚えればよいというものではありません。漢字の「意味」を覚えることこそが最も大事なことなのです。
そのために例文が必要になってくるのです。


「つとめる」という言葉を例にして説明を続けましょう。
「つとめる」には「問題解決に努める」「司会を務める」「東京の会社に勤める」のように同音異字(同じ音で違う漢字)があります。
意味・例文によって漢字表記が異なってくる典型です。
このような漢字は特に用例を知っていなければ、適切な字を書くことができません。
同音異字を苦手としている子どもたちは多く、入試でもねらわれる箇所です。


2018年度の聖光学院中学校の入試に出題された漢字の書き取りを見てみましょう。

・マンテンの星空
・運動会が無事にキョコウされた

マンテンは「満天」が正解。
でも「満点」を書いてしまいそうですね。

キョコウは「挙行」が正解。
でも音だけだと「虚構」も思い浮かんでしまいます。

同音異字の漢字対策には漢字の読み書きに自信がつく「例文をまるごと書き写す」練習法をぜひ実践して入試にのぞみましょう。