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とっておきのラインナップの1冊を紹介します!

今回の絵本
『 さくら子のたんじょう日 』
 宮川ひろ/作 こみねゆら/絵
 1,404円
 2004年初版


テーマ
 家族・アイデンティティ・感謝


読後感
 じーんとする


読後感
 お人形のよう


あらすじ

 さくら子はお母さんといっしょに自分の名前の由来になったさくらの木を訪ねます。その木は栗の大木が折れて、その先端からさくらの木が自然についだみたいにはえている木でした。この木は、くりの木がさくらの子を身ごもったような様子なので『みごも栗』と呼ばれていました。お母さんは子どもをさずかり、みごもるようにこの木にお願いしたのだそうです。
こうしてお母さんがお願いしてさずかったのがさくら子なのです。そんなさくら子には小さいときから自分の出生について気になっていることがありました。そのことをお母さんに聞いてみようと思いながらなかなか聞くことができないまま小学6年生になりました。さくら子は自分から『みごも栗』を見に行こうとお母さんを誘います。そうして、花の下でおべんとうを二人で食べ終わるとお母さんは打ち明け話を始めるのでした。


本文から

 自分とはいったい何なんだろうという思春期の自意識の芽生えをえがき、生まれてきたことに感謝する気持ちがあふれる作品です。


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今回の絵本
『 はっぱのおうち 』
 征矢清/作 林明子/絵
 972円
 1985年初版


テーマ
 生き物・自然・時間


読後感
 ほのぼの


読後感
 表現がこまやか


あらすじ

 さちちゃんは庭で1人、花を摘んでいたところ、ぽつりぽつりと雨がふってきます。茂みのかくれがで雨やどりをします。すると、雨やどりをする仲間が1匹ずつやってきます。かまきり、もんしろちょう、こがねむし、てんとうむし……


本文から

 ふつう雨やどりは、じっとして退屈なものですね。けれど、この作品では雨やどりという時間を、友だちがたずねて来るように生き物たちが次々にやって来るという動きがある楽しい時間として描いています。
子どもが退屈に思う時間を楽しい時間に変えて見せてくれるのです。
物事の見方や捉え方を新しく教えてくれるという読書が持っている力を素直に感じる作品です。雨がふった日に読む絵本にぜひおすすめします。


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今回の絵本
『 なぞの転校生 』
 眉村卓/作 緒方剛志/絵
 626円
 1967年初版


テーマ
 成長・SF(サイエンス・フィクション)


読後感
 不思議?でも感動!


読後感
 淡い


あらすじ

 広一の中学校に転校生がやって来ます。
美形で秀才、スポーツ万能の好青年の典夫。
しかし、転校生の典夫は異様な行動を見せ始めます。
雨を怖がったり、運動会のリレーの本番の最中なのにジェット機が上を通過すると、コースをそれて、突然、校庭から逃げ出したりします。
それも典夫だけでなく、典夫と一緒の日に転校してきた美形で秀才、スポーツ万能の4人もリレーの最中にもかかわらず、逃げ出してしまいます。
新聞記事でわかったのは、このような謎の天才少年少女が実はたくさんいるらしいのです。
彼らは、典夫が転校して来たのと同じタイミングで他の町にもやってきたようなのでした。


本文から

 大ヒット映画『君の名は。』との共通ポイントがある作品ですので、ご紹介します。


・タイムスリップ
・学園もの
・クライシス(危機)
・恋愛

映像化も何度もされています。
ストーリーの面白さには、共通するポイントがあるようですね。


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今回の絵本
『 くちぶえ番長 』
 重松清/作 塚本やすし/絵
 497円
 2007年初版


テーマ
 友情・別れ・思い出


読後感
 いつまでも たえることなく 友だちでいよう ♪


あらすじ

 小学4年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な転校生の女の子がやって来た。それが「くちぶえ番長」こと川村マコト。小さい頃に父親を亡くしたマコトは、強くて、やさしく、頼もしい。そんな、ツヨシとマコトの1年間の友情物語。


本文から

 ぐいぐい読ませるストーリー。登場人物のキャラクターのおもしろさ。エピローグやプロローグを駆使した構成(再読するとおもしろい仕組みに気づきます)。人情の機微に通じた心理描写。読みやすくても深い!重松清の作品に触れるたびにつくづく感じます。


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今回の絵本
『 だいじょうぶ だいじょうぶ 』
 いとうひろし/作・絵
 1,080円
 1995年初版


テーマ
 信頼


読後感
 「だいじょうぶ だいじょうぶ」と声に出したくなる


あらすじ

 「僕」はおじいちゃんと散歩に出かける中で、世界のすばらしさ、そして、こわさも知ります。 そのたびにおじいちゃんが「だいじょうぶ だいじょうぶ」と声をかけて励ましてくれるのでした。


本文から

  この絵本の最後は、大きくなった主人公が、病気でふせるおじいちゃんの手を今度は自分がにぎり「だいじょうぶ だいじょうぶ」と声をかける場面で終わります。 自分を励ましてくれた言葉を今度は、おじいちゃんにかけるこの主人公は、きっと他人に向かっても同じような行動をとる人となるでしょう。まさにことばとこころを育む一冊です。


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今回の絵本
『 おくのほそ道 』
 松尾芭蕉(1644-1694) /作
 1702年初版


テーマ
 旅と人生


読後感
 旅に出たい!


あらすじ

 旅に生きた俳人松尾芭蕉の、約5ヶ月にわたる奥羽・北陸の旅日記。


本文から

 旅日記ではありますが、もちろんその土地土地で詠まれる俳句が、鮮烈です。

 行く春や 鳥なき魚の 目はなみだ

夏草や つわものどもが 夢のあと

しずかさや 岩にしみいる せみの声

さみだれを あつめて早し もがみ川

荒海や 佐渡に横たふ 天の河

いずれもたった17文字の中に、物の見方を変えさせる詩情があふれていますね。



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今回の絵本
『 ふたごの星 』
 宮沢賢治/作 あきやまただし/絵
 1,080円 2005年初版


テーマ
 友愛


読後感
 宙に浮いているよう


読後感
 ふしぎ、あわい色


あらすじ

 天の川にすむふたごの星がさそりの星に大からすの星がけんかをしたところを助けたり、ほうき星にさそわれて天の川を旅します。大くじら、うみへび、海の王さまに出会います。


本文から

 作品の中に出てくる「星めぐりの歌」がとても有名です。
朝の連続テレビ小説「あまちゃん」でも使われていました。
また、代表作の『銀河鉄道の夜』の作品内でこの『ふたごの星』の話をする場面が出てきます。
お子さんが、大きくなって自分で『銀河鉄道の夜』を手にして読んだとき、この『ふたごの星』のことを思い出してくれたらいいですね。



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今回の絵本
『 くるくるくるよ おすしがくるよ 』
 川北亮司/作 山村浩二/絵
 1,404円 2011年初版


テーマ
 ユーモア


読後感
 思わず口ずさみたくなる


読後感
 ぎょろりとした目にふっくらした体型のキャラクター


あらすじ

 回転ずしのお店に入った4人家族。注文すると次から次にすしネタのキャラクターが皿にのって登場します。リズムのよい言葉遊びにのせてすしネタたちは自己紹介をします。


本文から

 ハマチのにいさん ちょっとおまち はちまきまいて どこいくよみち ふりむき かわいい おちょぼぐち

たとえば、ハマチを注文するとこんなフレーズにのせて、はっぴにうちわのハマチのにいさんが、ちょうちんにかこまれ、皿にのって4人家族の前に登場します。

ことばあそびはリズムがいのち!
言葉の組み合わせのテンポにのせて、どんどん声に出して、読んでみたくなる1冊です。



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今回の絵本
『 科学の考え方・学び方 』
 池内了/著
 907円 1996年初版


テーマ
 科学の考え方と、科学のこれまでの歴史と、これからの課題がわかる
 一冊。


読後感
 考えが整理できる!


ポイント
 「2 科学の考え方」の章が、この本ならではの読みごたえある部分です。
 日ごろの思考力・判断力のアップグレードにうってつけの内容です。


本文から

 科学の考え方とは…

  • ・毎日少しずつ変化していることに気づき、根気よく観察を続ける中で、「規則性」を
     見出すこと。
  • ・「数値化・定量化」することで、異なった人の異なった場所での観測結果を客観的に
     比較・整理できること。
  • ・自分流の仮説が、最終的には「変換に対して不変」な原理として採用できるか分析すること。



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今回の絵本
『 思考の整理学 』
 外山滋比古/著
 562円 1983年初版


テーマ
 思考のアイデア集


読後感
 なるほど!


あらすじ
 読書技術やアイデアを生み出す方法、情報の整理の仕方などの知的活動についてのエッセイ集


ポイント
出版から30年をかけて、100万部突破のロングセラー。
入試問題にもたくさん出ています。
2000年台になってから帯に以下の文面がついて、再び火がつきました。

□ 東大・京大で1番読まれた本
□ もっと若い時に読んでいれば…そう思わずにはいられませんでした。


読後感
「A読み(すでに知っていることの再認)をしていたのが、突如としてB読み(未知のことの理解)のできるようになるわけがない。移行の橋わたしがなくてはならない。それに役立つのが文学作品である。国語教育において、文学作品の読解が不可欠な理由がそこにある。」(「既知・未知」より)




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今回の絵本
『 大阪の陣 悲運の武将 真田幸村 』
 砂田弘/作 高田勲/絵
 670円 1992年初版


テーマ
 歴史・人生


読後感
 人の運命を感じる


絵のタッチ
 荒々しい、スケッチ風


あらすじ
 今から450年前、日本は戦国時代。全国で武将たちがはげしく争っていました。
今の長野県である信濃(しなの)の国の小大名真田家は生き残りをかけて必死でした。小大名でありながら真田幸村と父昌幸は、知恵を使って天下人である徳川家康をさんざん苦しめます。


ポイント
親しみやすいユーモラスなたとえ話がこの筆者独特です。

「わずか半年のあいだに、昌幸は武田勝頼、織田信長、北条氏政、徳川家康と、なんと四人も主人をかえたのでした。いまでいうと、サラリーマンが、半年間に四回も会社をかわったということになります。」

「幸村は、真田の旗、よろい、かぶとなどすべて赤一色に統一しました。これを「真田の赤備え」といいます。いまでいうと、さしずめ広島カープの赤ヘル軍団というところです。」


どうぞ、歴史の面白さに触れるきっかけにしてください。