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2014特色検査徹底分析



特色検査分析の第3回となる今回は、希望ヶ丘の〔課題4〕をご紹介したいと思います。



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 解答



 ここがポイント

論理的な思考法には代表的なもので「帰納法」と「演繹法」があります。今年の希望ヶ丘では演繹法が出題されました。中学生にとっては、言葉で数学の証明をするようなものというとわかりやすいかもしれません。
 A=B (前提1)
 B=C (前提2)
したがって、A=Cである。(結論)といった3段論法です。

設問1を例にすると、
神経伝達物質=化学物質 (前提2)
アドレナリン=神経伝達物質 (前提3)
したがって、アドレナリン=化学物質 (結論)

このような構成になっています。設問1は結論から必要な前提に遡って答えさせる形にひねってありますが、落ち着いて考えれば正解は出せます。ただ、少し練習しておくとよいですね。


次の類題を考えてみてください。


類題①

『彼はイライラしてる、きっと疲れてるんだろうね』
前提1.彼はイライラしている。
前提2.
結論 .彼は疲れているのだろう。

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 解答

疲れていると必ずいらいらする。


類題②

『A子さんは髪を切った。だからきっとAさんは失恋したのだろう』
前提1.A子さんは髪を切った。
前提2.
結論 .A子さんは失恋したのだろう。

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 解答

失恋すると必ず、髪を切る。


類題③

『テングタケは毒キノコだ。だからテングダケは食べられない』
前提1.テングダケは毒キノコだ。
前提2.
結論 .テングダケは食べられない。

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 解答

毒キノコは食べられない。


こういった論理的な思考は説得力のある自己主張をしたり、正しく議論をすすめるのにもとても有効です。自分の考えをしっかりと表現する練習をしていきましょう。

2014特色検査徹底分析



特色検査分析の第2回となる今回は、湘南の問4をご紹介したいと思います。



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 解答



 ここがポイント

今年の湘南高校最後の問題は暗号でしたね。昨年同様、最後に数学的な問題をもってきています。昨年のテーマは携帯電話の通話料金でした。「暗号」と「携帯電話の料金」。全く異なるテーマですが、日常生活を支える数学に目を向けて欲しいという湘南高校のメッセージかもしれません。入試問題の本文中にも三菱電機の松井充氏の言葉を引用しています。

松井は言う。「現代は、暗号なしに1日を過ごすことは不可能な時代。電気や水道と同じくらい、現代社会を見えないところで支えている。そして、その暗号を支えているのが、数学なんです。」


さて、この「暗号」問題を解くのに求められている力はなんでしょうか。(1)は与えられた手順をしっかりおっていけば正解にたどり着きます。(2)も結果から手順を戻ることで正解できます。つまり作業そのものの難易度は高くはありません。ただし、作業が非常に多く、1つでもミスが出てしまうと得点できないようになっていますので、処理の正確さとスピードが同時に必要になってきます。


対策としては数学の公立入試レベルの確率や規則性の問題を数多く解くのがいいでしょう。必ず、時間を意識して解いてみてください。神奈川県入試の過去問であれば大問1つが5分程度で解けるようにがんばってみてください。簡単な問題で構わないのでより速く、正確に解けるように訓練することが大事です。


実は「暗号」がテーマの特色問題は湘南高校以外に希望ヶ丘高校と柏陽高校でも出題されていました。だからといって「さあ、みなさん『暗号』対策が必要ですよ! 」 …とは言いません。表面的なことに振り回されるのが一番よくないです。
大切なことは、日頃から数多くの良問を解き、どんな出題に対しても落ち着いて取り組める心の余裕と、それを裏付ける高い処理能力を身につけておくことです。
また、(3)のような)難易度が高い問題に目を奪われがちですが、それ以前に(1)(2)のような、解けるはずの問題でしっかりと正解を出すことが大切ですので、本末転倒しないよう心がけてほしいです。


2014特色検査徹底分析


受験生のみなさん、入試お疲れ様でした。特色検査も終わりましたね。今年で2年目となる特色検査問題ですが去年同様、あらゆる角度から様々な問題が出題されました。中でも特に目をひいた特徴ある問題をご紹介したいと思います。今回は横浜翠嵐高校の課題1です。

便宜上、本文と設問にマーカーラインを引いてあります。




 ここがポイント

昨年に続き、ボリュームのある文章から始まりました。設問1では資料から読み取れる内容を3点記述します。その内容は「海嶺付近で生まれる島が、遠ざかるにつれ、海面下に沈み、体積も小さくなる理由」です。1点だけであれば一読で書き始められる問題かもしれませんが3点となると1つの視点だけでなく多面的に物事を考える必要があります。


横浜翠嵐は昨年もCO2濃度のグラフを読み取る問題で理由を3つ書かせています。また、今年の横浜サイエンスフロンティアでも「6つの資料をなるべくたくさん使い」推論させる出題がありました。そのほか資料を読み取る問題は特色検査の主流となりそうです。今回の翠嵐、サイエンスフロンティアのテーマ自体は理科・社会でよく扱うものなので目新しいものではありませんでしたが、事象をデータ・資料から説明することや何か問題を解決する策を考え出すには多様な観点を持たなければなりません。


特色検査問題においては1つの“問い”に対して1つの“答え”といったものはもはや無いのかもしれません。中学校でもレポート作成など能動的な学習が増えています。表面の知識でとどまることなく、その先にまで理解を深めていく習慣をつけていきましょう。


解答例はこちら

 解答例